「愛染明王」

愛染明王(あいぜんみょうおう)は梵名ラーガ・ラージャ(Ragaraja)と呼び、仏教が信仰している対象のひとつであり、独特なつくりをしたをした仏像です。
密教ではとても重要視されている存在でもあります。密教とは、秘密仏教の略称であり、仏教を自称していますが、密教が仏教に含まれるかどうかは学者の間で見解が分かれているようです。
そして、明王とは密教だけに使われる尊格及び称号で、如来の変化した姿であるともされる存在です。
まとめると、愛染明王は密教の信仰対象のひとつであり、如来の化身とされる明王の一つとされるのが正しいようです。

現世の人が仏を信じない原因の一つに「煩悩・愛欲により浮世のかりそめの楽に心惹かれている」ことがありますが、愛染明王は「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」とする話をされ、悟られています。いわば、人間の邪な心をそのまま仏の悟りに変える力をもつ仏像なのです。
人間の悪い欲を浄化して正しい方向に変えてしまうなど、すごい力を持っている事がわかります。弘法大師によって日本に伝えられ、息災・増益・調伏を祈る本尊とも信仰されています。
これらの事を見てみると仏教や密教において大事な位置を占めている仏像なのです。

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